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真珠湾攻撃を忘れるな! |
アメリカで同時多発テロが発生して以来、しばしばこのテロは「第二の真珠湾攻撃」と例えられることが多い。そういった報道をマスコミが平気で行っているのを見て、私は日本人として複雑な心境である。
1941年に日本軍によって行われたハワイの真珠湾攻撃のように今回のテロによってアメリカが大きな被害を受けたためにマスコミはこぞって「真珠湾攻撃」という言葉を連発しているのだが、真珠湾攻撃と今回のテロは似ていて否なるものであると思う。
そもそも、真珠湾攻撃は戦争であった。日本対アメリカという国家と国家による戦いである。そして今回のテロはあくまでテロである。思想提示手段としての攻撃であり、個人対国家という仕組みではある。
反論も多いだろうが今となっては真珠湾攻撃は奇襲ではなかったというのが定説である。アメリカ大統領は都合良く開戦するためにわざと日本軍に真珠湾を攻撃させ、自国民を見殺しにしたのである。そしてそれをマスコミの情報操作によって見事にアメリカ人団結へと繋げた。
今回のテロでもマスコミによる巧みな情報操作がアメリカ人を過剰なまでに団結させ、反アフガニスタン感情を高めている。まるで1941年に経験したときのような団結力を21世紀の今に再現してしまっているのだ。
この夏、アメリカ各地で映画「パールハーバー」が上映された。日本でも放映されたこの映画を見た人は多いだろうが、この映画によってあまり真珠湾問題という歴史に直面したことのない若い世代にも「真珠湾攻撃を忘れるな!」という反日感情が高めてしまった感がある。そのため、今回のテロのスローガンとして「第二の真珠湾攻撃」という言葉は絶好のものになってしまったのである。そうあの映画の中の残虐なシーンのように攻撃されたアメリカを守るために。
そういった言葉である「第二の真珠湾攻撃」というものを使うのは自由なことだが、アメリカという国は同盟国である日本の心境を考えたことはないのだろうか?このまま戦争というものになれば、少なからず日本はアメリカを後方支援せざるを得なくなる。これだけ多くのメディアによって真珠湾攻撃を引き合いにだされているのにである。それでも結局、後方支援をしてしまうであろう日本が少し情けなく思う。「あれは奇襲ではなかった!」と強く言える日本がいるとするのなら、今回、これほどまでに真珠湾攻撃が取り上げられることはなかったであろう。
あのパールハーバーという映画の結末のように、そしてあの太平洋戦争の結末のように今回の「真珠湾攻撃」の結末も「核」というスイッチによって行われないように切に願う。「原爆」という名の悪魔は今は計り知れない力をもった「水爆」という名の魔王に変わってしまっているのだから。
今こそ私は言いたい。「Remember Pearl Harbor!(真珠湾攻撃を忘れるな!)」と。覚えていろよ!また潰してやる!という報復ではなく、同じ過ちを繰り返さないための記憶(リマインダー)として。歴史は繰り返されてはいけないのだ。
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