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アメリカ同時多発テロ

いつもご苦労ですね。私は今、日本にやってきています。事件後にすぐに休学をして、アメリカで反戦運動に参加していたのですが、歯が悪くなり、高熱が出て、神経細胞が死ぬまで腐敗してしまった歯髄を治療するためにやってきたのです。そして、今日10月21日は日本でも反戦運動に参加しました。作家の宮内勝典さんとも直接お話が出来て、とても意義のあるものだった。今回の事件についてまとめようとすればするほど自分の感覚から言葉が離れていくので、直感的行動だけを行っていたけれど、ここで少し言葉にしましょう。皮肉にもイスラエル軍のベツレヘム侵攻が起き・・。

私がなぜ今回のテロに対する報復に反対か。(注意)ここでは今回の事件の首謀者をビンラディンと仮定しているが、実際には状況証拠しか集まっていないのはイギリス政府の発表から確かであり、そのような不確かな証拠のみによって戦争を起こすことは不当である、という論理も成立するが、私は彼が関わっているのは確かだろうと主観的に思うので、これをまず排除する。

1.テロリスト達の経歴

 既に色々なところで取り上げられているけれど、ビンラディンは腐敗したサウジアラビアの裕福な人々の間に生まれた。彼は金持ちの子らしく大学に入り理想に目覚めた。ソ連がアフガン侵攻を開始したとき彼はアフガンに飛び、私財を投じて病院を建て、道路をつくった。元々カリスマ性のあった彼は(彼の顔を見れば分かるとおり、男前な上によい眼力を持っている。ブッシュの貧相さとは大違いだ。)たくさんの人々(多くはアラブ人)から信望を集めるようになった。ここでCIAの登場である。CIAは武器や資金の提供はもとより、マネーロンダリングの仕方まで指導した。CIAは今、躍起になってそのことを隠そうとしているが無駄である。イランコントラゲート事件などを見れば、彼らの状況証拠や手口はビンラディンのそれよりもそろっている。ちなみにイラクのフセインも同じようにエジプトでCIAによる「指導」を受けている。エジプトのテロ組織ジハードも同じ。さて、ビンラディンがアフガンでの聖戦の後に考えたことは何か。自国サウジアラビアとパレスチナのことである(だけではないが)。サウジ王政体制下で国の腐敗ぶりはひどく、一般の敬虔な市民は今でも貧困にあえいでいる。サウジの石油利権はアメリカ企業が握り、腐敗した裕福な家は金を湯水のように使う。これは、アメリカで実際にサウジ人の裕福な家出身留学生とそうでない家出身者を比べればすぐに分かる。ビンラディンはこの状況を打開したかった。しかし、アメリカや王族がこれを黙ってみているわけがない。勘当されて国外追放処分となるのは当たり前である。もう一方のパレスチナはアフガンと同じ線上にある。同胞がパレスチナで異教徒との戦いに苦しんでいる。その背後にはアメリカがいる。当初、彼ら緩やかなテロ組織連合が採った手というのは、腐敗した政権に対する直接的な行動、異教徒に対する聖戦、であった。しかし、アメリカの強力なバックアップの前に正面切って戦ってうまくいくはずもない(湾岸戦争後はサウジに米軍が駐留しっぱなしだし)。そして、現状に苦しむ人々をうまく利用して、やけっぱちの自爆テロに向かわせる。私自身、今アフガンにいて父親がアメリカ軍に殺されたら、夜叉となってテロリストとなると誓うであろう。ちなみに私は、アメリカ兵による少女暴行事件が起きた後、あるアメリカ人記者が日米地位協定について「今のアメリカ
と対等な条約を結ぼうなんて考える方がおかしい」というのを聞いて殺意を抱いた民族主義的気持ちも持ち合わせる人間である。スーダンに潜伏したビンラディンは道と製薬工場、テロリストキャンプをつくった。そして、やけっぱちの戦いを激化させる。湾岸戦争で殺された最低10万人のイラク人、スーダンの製薬工場(米軍による立入禁止がなぜか続いた)破壊で傷ついた人々。数え上げればきりがない程、アメリカは世界各国で傲慢な振る舞いを続けている。このことに対する答えが今回の戦争だというのか。
 
2.先進国側の実感のなさと人種差別

 アフガンにクラスター弾が落とされている。劣化ウラン弾も使われている。小泉とブッシュは野球談義でニコニコ写真。アメリカは商業衛星「イコノス」が撮影したアフガニスタンの写真を買い占めた。開いた口がふさがらないとはこのことだ。小泉やブッシュに虐殺をしているという実感はない。その実ブッシュは日本がテロ攻撃を受けてもアメリカとして何かをするわけではないだろう。つまりあのときと同じなのだ。湾岸戦争で劣化ウラン弾を使ったとき、同戦争で75%が外れたパトリオットを使ったとき、ベトナム戦争で枯れ葉剤を使ったとき、なぜ原爆でベトナム戦争を終わらせないんだと話したとき、朝鮮戦争で原爆を使おうとしたとき、日本に原爆を落としたとき、ネイティブを大虐殺したとき。アメリカの支配層である白人達の脳裏には彼奴等には使っても良いだろうという意識が必ずある。日本原理主義が現れる日はきっと来る。私もそうなるかもしれない。しかしそれを突き抜けたい。

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