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アメリカは陸上戦を実行する?

一部の新聞が9月14日付けの朝刊で「アメリカは20万人の軍隊を導入して大々的に陸上戦を実行する構想がある」という報道をした。これについて、少し自分の考え方を書いてみようと思う。

アメリカ合衆国は1990年、私の価値観で言うと3つの空爆を実行した。湾岸戦争、イラク空爆、そしてユーゴスラビア空爆である。このどれをとっても、アメリカは陸上戦を率先して行おうとは思わなかった。なぜなら、戦死者がたくさんでる陸上戦は戦死者を最小限に抑えたい国民性がそれを許さないのである。唯一、湾岸戦争の最終日に陸上戦を行ったのだが、ただそれだけで、今の時代戦死者を最小限に抑えられる空爆という手段がメジャーになりつつある。

そもそも、軍事大国対軍事大国で戦争をするのならともかく、中東諸国の軍事力というのはアメリカのそれとくらべ数段に劣る。はっきりいって、猫とネズミ状態なのだ。湾岸戦争にしろ、ユーゴスラビア空爆にしろ、あれだけ空爆を浴びせられたにもかかわらずイラクやユーゴスラビアはどうすることもできなかったのである。今回の相手国になるだろうアフガニスタン、そしてもしかするとアフガニスタンを支援するパキスタンも軍部が政権を掌握しているとはいえ、その力は微力である。

唯一、注意しなくてはいけないのはパキスタンの生物兵器と核である。しかし、パキスタンにしろ、アフガニスタンにしろそれを米国本土にまでもってこれるほど力はない。もし、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を飛ばしたにしろアメリカのNMDによって打ち落とされるのが関の山だろう。核が飛んでいくとする場合、近隣のアメリカ同盟国のほうがよほど危険性が高い。

とはいえ、今回はテロによるもので、オサマビンラディンを積極的に支援しようとする国はいないだろう。あくまでどの国々もアメリカを今は敵には回したくないのだ。付け加え、テロに力添えをした、などということになると、国際世論及び、国際社会によって攻撃されかねない。

つまり今回、もしこのテロが戦争につながるとしても、はっきりいって、いつもどおり空爆で終わるのではないか?という私の見方である。アメリカに住んでいる人達に、直接的に影響があるのはガソリンの値段の高騰程度。もう心配することはないのではないだろうか?

しかし、陸上戦の可能性というものは否めない。なぜなら、今回アメリカはただならぬ被害をうけ、そのプライドを痛く傷つけられてしまったからである。本気になったアメリカは犠牲者を省みず、陸上戦を実行する可能性もあるのだ。

とにかくこの21世紀を戦争の世紀にするのか、それとも平和の世紀にするのか、一人の男に委ねられたわけである。日本人的な生ぬるい考えではあるが、できることなら戦争という手段だけは避けて欲しいと願う一人である。(9月14日)

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