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戦争とテロの違い

今回の事件で少し混同されている表現として「戦争」と「テロ」がある。

ブッシュ大統領も一度目と2度目の演説の時には決して「戦争」という言葉を使わなかったのだが、3度目に演説したときには「これは戦争である」と言っていた。そもそも、この戦争とテロという言葉の違いというものはなんなんだろうか?

私の見解を記述するだけでは偏りができてしまうので、広辞苑による定義を載せてみる。
テロ・・テロリズム。政治的目的のために、暴力あるいはその脅威に訴える傾向。また、その行為。暴力主義。
戦争・・武力による国家間の戦争

この定義によって大きく異なるものがある。対象物である。テロはあくまで国家対国家ではない。戦争は国家と国家による武力衝突のことである。つまり、今回の場合は、どう考えてもテロなのである。

これからの動向によってこのテロが、戦争に変わることはあるかもしれない。しかし9月14日現在、この行為はテロでしかないのだ。マスコミによってまるで戦争のように扱われ、アメリカ大統領までもが戦争と公言する。そうすることによって、アメリカ国民に対し、武力報復を当然のように仕立て上げようとしているのだ。国民は戦争とおもうわけなのだから、報復するのはあたりまえ、と考え、現に9月13日にCNNが実地したアンケートでは94パーセントものアメリカ国民が「武力による報復を望む」と答えている(参照までに日本でこのアンケートをとった結果は64パーセントが武力による報復を望むと答えたそうだ)。

最後に、蛇足になるが私なりのテロと戦争の定義を書いてみようと思う。
テロ・・暴力やその脅威によっておこなう思想提示手段。
戦争・・国家外交の一つの手段。

テロリスト達がしばしば日本人やアメリカ人を捕獲するのは、そういった行為をとおして日本やアメリカだけでなく世界中のメディアに報道され、その特集を組んでもらうことにある。例えば、日本人が捕まった場合、日本では「○○とはどのようなテロリストか?」「政治的背景」「その国では今?」のような報道がされる。そういった報道によって、そのテロリスト達は自分たちの行動や思想をアピールするのだ。

戦争はあくまで、外交の一つの手段だとおもう。今回の場合も、アメリカが外交によってアフガニスタンにオサマビンラディンの引き渡しを要請したが、断られたために、もう一つの外交手段としても戦争を使用することになる、というものである。

テロと戦争。なんとなく意味が近いようにも思えてしまうのだが、まったくもって行動がちがう。考え方も違う。今回、マスコミがこぞって「これは戦争だ!」といっている背景には、アメリカがスムーズにアフガニスタンを攻撃する戦争に移るための布石なのかもしれない。

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