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北部同盟は本当に正義なのか?

11月26日現在、アメリカ軍によりアフガニスタンの首都カブールは制圧され、カンダハルも占拠されたという情報がある。それらの情報の正確さは知る由はないが、少なくともアメリカ軍の優勢という事実だけは、一般国民にも知ることができる。

しかし、それに便乗するかのようにアメリカによる情報操作も一層進んできているようだ。タリバン=悪、北部同盟=善という構図を一般に浸透させ、首都カブールがアメリカ軍により占拠された日には、喜ぶ人々の映像や街に戻った音楽について詳しく報道した。10代の女性がラジオのDJをしたり、薄目の民族衣装をまとった女性を放映したり。あからさまに、「タリバンは悪でした。タリバンに皆、弾圧されていました。」とアピールしているかのようだった。

アメリカ大統領夫人も「タリバンによって弾圧されていた女性の人権を守るために戦います。私達はイスラム教徒の味方です。」という演説をし、アメリカ国内では話題を呼んだ。あたかも正義の演説のように聞こえるが、真相はどうであろうか?イスラム教徒では、女性は職を持つことを許されず、人前で肌を見せることすらできない。それを強制していたタリバンもタリバンだが、その宗教の教義を否定していて、「イスラム教徒の味方です。」という話は、アメリカ人や日本人といったキリスト教徒側にしか通用しないだろう。

それでは、北部同盟はアフガニスタンに平和をもたらしてくれるだろうか?といえば、それもYESとは言い難い。なぜなら、北部同盟は大きく分けて3つのゲリラグループから構成されており、その主権を巡って抗争が起きてもなんらおかしくはないからである。元々、争っていたはずのグループであり、反タリバン、で一致しただけの連合同盟、そこまで強いつながりはない。付け加え、タリバンによって失権した北部同盟にいるとされるラバニ大統領は自分の復職を希望するだろうが、アメリカ軍はイタリアにいるザヒル・シャー元国王の復権を願うだろう。いろいろなところで、利害が一致しないのである。

アメリカによって、タリバンが消滅、北部同盟が復権したとしても、そこは28年の内乱の歴史を持つアフガニスタン、そう簡単には平和はもたらされないであろう。アメリカもアメリカで、オサマビンラディンを捕獲してしまえば、あとはどうなってもいい、と思っている可能性もある。

これから、タリバンを消滅されるにはかなりの月日が必要にはなってくるとはおもうが、たとえタリバンが消滅しても、北部同盟が、内乱が、というように、アフガニスタンにザヒル・シャー元国王が統治していた当時のような平和が訪れることはもっともっと先になってしまうであろう。

いつになれば、本当の意味での戦争が終わるのか、私にはもうわからない、というのが本音なのかもしれない。



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