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殺人の正当化

殺人。それは重罪である。どんなに軽い場合でも、故意に一人を殺害すれば5年程度は刑務所から出て来れない。それくらい重い罪とされるもの。人道的にも、未然に防がなくてはいけないもの。

・・・なはず。

2001年9月11日におきた、テロについてアメリカ大統領ブッシュはこういう声明を出した。「今回のテロを主導した要人達を暗殺する必要性がある。」と・・。アメリカは、予測に過ぎないが要人を暗殺することによって、テロの根本をつぶし、混乱を引き起こせると考えている。

今一度、私はカレンダーを見てみたが、今はどうみても21世紀である。時代はしっかりと法で殺人・暗殺を禁じている。しかし、世界の先進国であるアメリカが進んで「暗殺・戦争」という言葉を使用、実行に移そうとしている。

殺人・暗殺というものが唯一許される場所、いや褒め称えられる場所がある。戦場である。一人殺しても無罪、二人殺しても無罪。どんなに多くの人を殺そうとも、もちろん無罪である。しかも、その数が多くなればなるほど、恩賞という形で賞賛される。これは一体どういうことであろうか。

これからアメリカは大々的な報復攻撃に移るだろう。その中で多くのアフガニスタン人が殺害されるはずである。どんなにテロリストを狙っても関係のない住民は巻き込まれる。テロリスト達はあえて住民を盾にすることもあるだろう。そういった中でアメリカ兵を殺人を繰り返し、恩賞を受けていく。

しかし、誰一人罪に問われるものはいないだろう。どんなに罪のない人を殺しても兵士達はもちろん「罪のない人」のままである。戦争というのは、人に殺人を許可する環境を与えるものなのである。

私自身、報復には賛成である。しかし、あくまで報復には賛成なだけである。一般のアメリカ人達が指す報復とは違い、私の指す報復というのは今回のテロを起こした犯人達だけへの報復を指す。甘い考えなのは十分に承知なのだが、軍事的行動ではなく、政治的行動と少しの軍事力で主犯を捕らえることくらい今のアメリカには可能だと思うのだ。だかしかし、この異常に高まるアメリカ国民の怒りの矛先をつくるために大々的な報復行動に移らざるを得なくなってしまったアメリカがいる。まったくもって、矛盾である・・。(9月18日2001年)

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