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日本人は仏教徒? |
私がまだ日本に住んでいたとき、宗教というのは近いようでいつでも遠い存在だった。近くにいたのは半分仏教半分神道の人ばかりで「自分は○○宗」とは名乗っているものの一体どんな仏教の宗派なのかを知らない人ばかりであった。実際私も実家が真言宗だと言われても、それが一体誰によって作られたどんな思想を信じる宗派なのかはまったく見当もつかなかった。
ここアメリカ合衆国で宗教についていつも聞かれる内容というのは決まって、「貴方は仏教徒ですか?」という質問である。日本人=仏教徒、もしくは神道を信じている人達、という認識をアメリカの教育では教えているからだという。しかし、実際私が仏教徒かどうかはわからないし、仏教というものすらどんなものであるか詳しくは知らない(専攻が国際学である故に普通の常識よりは詳しいが)。神道に関してしまえば正直、アメリカに留学するまでほとんど聞きもしなかった言葉であり馴染みの薄いモノであったくらいである。神社と寺の違いを一体どれだけの日本人が説明できるだろうか?そのお参りの仕方をどれだけ説明できるだろうか?その答えは明白なような気がする。
ある私の友達は「貴方は仏教徒ですか?」と聞かれた場合、面倒くさいからYESと答えるという。そういう友達は実際に多く、宗教的な質問をされたときに宗教を信じていると答えた方が得策だということをその友達がいっていた。めんどくさい質問に答える必要もなく、仏教を信じているなら仕方がない、と引き下がってくれるからという。もし一言でも無宗教とでも言ってしまえば「キリスト教に入らないか?」といった質問から「なぜ神を信じない?」といった質問まで様々なことを浴びせられる。私も実際、無宗教だ、と答えるときそう聞かれることが多い。そして実際キリスト教の聖書学のクラスに招待されいろいろキリスト教について教えられたりもしたこともあった。
しかし、私は今のところ一応、どんな質問をされても「無宗教」と答えることにしている。実際、神の存在を信じるか?といわれたらやはり答えはNOなのである。そのため、嘘をついて仏教徒になりすましても仕方がないし、キリスト教を信じるか?と聞かれたらNOと答えるほうがいいとおもうのである。
そんな仏教だが、アメリカ合衆国にもいろいろなところに仏教の支部がある。私が大学をあるっていて仏教に勧誘されることもあるし、街をあるっていて「日本人なら仏教に興味はないか?」と誘われることもあった。アメリカ人の白人や黒人でも仏教徒だという人はもちろんいるし、布教活動をカタコトの日本語で行っている人もいる。募金を要求してくる人もたまにいたりする(笑)。
私はアメリカにくるまでこれほどまでに宗教について考えさせられたことはなかった。どこかの宗教に属さなくてはいけない、といわれればもちろん私は仏教なのだが仏教徒という境界線には届いていない気がする。この悩みは多くの日本人留学生が抱えてる問題であり、今日もどこかで誰かが仏教徒かい?と聞かれていることだろう。
留学してみないと宗教について考えない日本人もすごいといえばすごいが、宗教というものがここまで根付いているアメリカというのもなかなかすごいとおもう日本人である私であった。
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