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シティアニマル |
タッタッタッタッタ。目の前で小さな物が移動している。まるで猫のように素早い動きで道をわたる小さな物体。リスである。ここ、ロサンゼルスでは、かなりの数のリスが現在も街の中に生息しているとおもわれる。さすがにロサンゼルスのダウンタウンにはいないとおもわれるが、私の住んでいるロングビーチ(ロサンゼルスの貿易港)周辺でもリスを見つけることが多々ある。
私のホームステイしている家の庭には小さな池がある。その池には普段は5匹ほど鯉が住んでいるのだけなのだが、時にその池はおもしろいくらいに動物達の集まりの場にもなる。ある朝、ホストマザーのヘレンが私に声をかけてきた。「タートルタートル」と言っているのである。私はまさかとおもい、ヘレンに聞き返したが、彼女がうそをついているわけでもなさそうなので、池を覗いてみることにした。いた!亀である。体調20センチくらいの中型の亀が池の側にいたのである。私が近づくと一生懸命逃げようとするのだが、なにぶん亀である。近づくことは容易であった。私は冷蔵庫からソーセージを取り出すと、その亀に少し与えたのである。亀ははずかしそう(?)にそれを食べていた。ヘレンがいうには、その亀は野生の亀で、2ヶ月に一回ほど現れるのだという。
他の日の話である。私がカップラーメンをつくっていると、外でちょろちょろと動く小さな物体を2つほどみつけた。そうリスである。彼らはどうやら池に水を飲みに来たらしい。用心深そうに辺りを見渡しながら池に塀から降り立って、水をおいしそうにのんでいた。動物たちにとって、こんな都会で水を得るのは簡単なことではないのだろう。1分間くらいにわたり飲み続けたあと、去っていった。
ロサンゼルスの中にも丘陵地帯はある。パロスバーデスと呼ばれる地域にはたくさんのスカンクが生息しているという。私も実際、その刺激臭をかんじたことがあった。生まれて初めてのスカンクの屁(笑)。複雑な心境だった・・(笑)
私がまだオレンジ郡(ロサンゼルス郡の南)に住んでいたころ、アライグマをみたこともあった。彼らはUCアーバインという大学の部屋に住み着いてしまい、教授陣達も追い出すに追い出せなくて困っていたのを覚えている。アライグマはどうやら、そのとき工事中であった林から逃げ込んできたと思われる、つまり人間の地域開発の被害者なのである。
人間の見えるところに動物が見えるというのは、人間側からしてみると「動物が住める街」、つまり自然と調和した街にみえるのかもしれない。しかし、動物達が人間の目のつくところに降りてきているというのは他に住む場所がなく、餌がないという証拠でもあるのである。ここロサンゼルスの人口爆発も例外ではなく、かなりの勢いで都市開発が進められている。そのたびに動物達は住む場所を失い、人の住んでいる地域におりて餌を探し求めるしかなくなっていってしまっているのである。
道ばたで車にひかれているリスやスカンク。テキサスにいったときなどは、体長が2メートルもある鹿やアルマジロなども死んでいた。動物達のすみかに人は道をつくり、そして家をたてた。リスやスカンクが日常にあふれているアメリカの環境で育ったアメリカ人にとってはリスやスカンクの死骸をみつけることも日常茶飯事で、とくになにもかんじなくなってしまったのであろうか?死骸を見つけたとしても彼らは何も語らない。私はいつも、見つけるたびに、どこかぎゅっと胸が締め付けられる思いを感じるのである(特にリスに関しては深い思い出がある)。
動物達をまもるために私達に一体なにができるのであろうか?もう一度考えて欲しいと思う。
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