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蔓延するヘイトクライム |
2001年9月11日、アメリカ合衆国で類を見ない凶悪なテロが発生した。このテロの首謀者としてサウジアラビア出身でイスラム原理主義勢力タリバンに属するオサマビンラディンが容疑者として9月15日現在、名前が挙がっている。
このテロによって数千と言われる人が犠牲、マスコミの情報操作も重なりアメリカ国民の間では「イスラム教徒=悪」という考え方が蔓延してきているように思える。一部の過激なアメリカ人達はこうした一連の出来事からアメリカに在住の罪のない、全く関係のないイスラム教徒を迫害しはじめてしまった。
ヘイトクライムというものがある。これは、司法省によると「被害者の人種・色・宗教・民族・出身国・言語・性別・年齢・身体障害などを理由で意図的に標的にされ犯罪行為(暴行・破壊・放火・殺人)などと受けること」を指す。アメリカ合衆国ではこのテロが発生する以前からこのヘイトクライムが蔓延していた。年間約7000件以上の事件がすでに報告されている。
ヘイトクライムの主な動機として次のことがあげられる。
1.スリルを味わうため
2.一時的な感情の高ぶり
3.KKKのような狂信者による犯行
一般的にKKKのような狂信者達による、というイメージが強いヘイトクライムも、ほとんどが日本のホームレス狩りなどと同じように10代の若者によって行われる場合がおおい。
今回のテロで発生したイスラム教徒を宗教的な理由、及び恨みによる犯行も立派なヘイトクライムでありブッシュ大統領はテレビで「ヘイトクライムを許さない」という声明を出している。
近年、このヘイトクライムに対抗するために多くの規制ができあがっている。一般の犯罪よりヘイトクライムの罪を重くする、協会への放火させないために法を整備、女性への暴力への法律を整備するといった対策を行っている。
効果のほどはよくわからないが、ただ人種が違う、ただ色が違う、ただ見た目が違う、ただ宗教が違うだけで差別され暴行されるのだとしたらそれは全く持って理不尽なことである。今回のイスラム原理主義者によるテロと一般に住んでいるアラブ系アメリカ人はまったく無関係であり、ただイスラム教を信じているから、という理由だけで多くの犯罪が発生してしまった。
怒りの矛先が見あたらない、という気持ちもよくわかる。しかし、この国はその矛先を報復という形で行うことをすでに決定している。ヘイトクライムも報復もどちらも似たようなものだと私はおもうが、そのヘイトクライムという名の軍事報復を止めることはもうできないのかもしれない。(2001年9月15日)
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