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アメリカにとっての日本 |
日本人にアメリカにある都市の名前を5つあげなさい、という質問をすれば、大抵の人は答えることが出来ると思う。ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴ、ワシントンDC、シアトルなどなど。まぁ、州の名前と都市の名前をごちゃごちゃに言ってしまうということはあるだろうが、多くの日本人はちょっとしたアメリカ通なのである。
しかし、アメリカ人に日本の都市の名前を5つあげなさい、という質問をしたところで、100人に5人も答えられないだろう。「日本人はこんなにもアメリカのことを知っているのに、ひどい!」と思うかもしれないが、それが現状だろう。多くのアメリカ人は東京の名前こそ知れど、他の都市の名前なんか知りもしないのである。ちょっと知識のある人でさえ、大阪、長野、名古屋などの地名を言うことができる程度である。
逆に、ヨーロッパ、例えばイギリスの都市の名前を5つあげよ、という質問をアメリカ人に聞けば、半分程度の人は答えることができるように思う。日本人がアメリカ通なように、アメリカ人もちょっとしたヨーロッパ通なのである。
世界第二位の経済力を持つ日本でさえ、アメリカ人にとってみれば、世界の中の一つの国に過ぎない。あくまでアメリカがナンバー1であり、他の国はナンバー2だろうがナンバー3だろうが、関係ないのである。ただ、ヨーロッパだけは、アメリカ人の祖国であり、興味はあるようで、ヨーロッパに憧れるアメリカ人も多い。
日本には未だに武士や忍者がいる、とおもっている人もいるし、日本人は皆、背が猫背で低いとおもっている人もいる。有名なのは、車だけで、日本の内閣総理大臣を知っている人はほとんどいない。日本にとってみれば、アメリカは特別な国、恋人であるが、アメリカにとってみれば、日本は数多くの愛人のうちの一人、といったところであろう。
日本びいきで有名な台湾の若い人は、日本のことをよく知っている。都市の名前も多く言えるだろう。しかし、日本人はあまり台湾のことを知らない人が多い。台北、という名前だけ出せればいいほうであろう。そういった現状と全く同じ事がアメリカでも起きているのである。
日本人のアメリカへ憧れる気持ちもすごいが、アメリカ人の日本の知識のなさとのギャップもおもしろいものがあるのではないだろうか。
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(アメリカ合衆国についてのエッセイ集)
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