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地図上の州境 |
私の地元である千葉県と隣の県の茨城県の間には利根川という川が流れている。すべての場所がそうではないが、この利根川という川を境に北側を茨城県、南側を千葉県として県境が引かれている。実際、千葉県に住んでいる私としてもこれほどわかりやすい自然の境というものはなく、自分が今、千葉県にいるのかl、茨城県にいるのか簡単に識別できるものである。そのほかにも千葉県と東京都の境の江戸川、静岡と山梨の間の富士山など、自然によって形成された境によってほとんどの日本の都道府県は分別されているのである。
さて、ここアメリカ合衆国には全部で50個の州がある。そしてもちろん、そのぶんだけの州の境が存在するというわけだ。アメリカ中東部を流れるミシシッピ川、中西部のロッキー山脈などなどアメリカにも自然の境が多く存在する。しかし・・・・・である。実際、アメリカの多くの州と州との境はすべて定規で引かれたような直線によって分断されている。東部の小さな州は例外として、中部、南部、西部のほとんどの州の境がほぼ直線によって区切られているのである。これらはアメリカ開拓時代に地図の上で引かれた境であり、「まるで定規で引かれた線」、ではなく、「実際に定規によって引かれた線」なのである。
例えばワイオミング州などは立派な長方形の形をしており、すべての隣接する州と直線によって区切られている。ロッキー山脈だ、○○川だ、とまるで関係がなく引かれているため、実際旅行してみるとなぜこんな平原の真ん中に境があるの?といったような幻覚さえ感じられる。州が変わってもたいして変わりはなく州の途中までいってやっとその州の特徴が見えてくる、といったような場合も多い。
そもそもアメリカとカナダ、アメリカとメキシコの国境でさえ直線で引かれているわけなのだから、州の境が直線でも全然可笑しくないのかもしれない。むしろ、日本的思想になれてしまった私が違和感を感じるだけであってもしかするとアメリカ人は日本のような川や山で区切るような境に違和感を感じるのかもしれない。
いろいろな意味でこの直線の州の境というのはおもしろいと思う。「州の境なんてどーでもいいんじゃない?」というアバウトなヨーロッパ人の性格を表しているようでなんとなく笑えてしまうのは私だけなのかもしれない。
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