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漢字の書けない日本人 英語の書けないアメリカ人 |
近年、日本人の活字離れが問題になってきている。本を読むことに関してもそうだが、本当に深刻なのは文字を書く方である。簡単な漢字一つとってみても、書くことができない人が多い。最近ではクイズ番組で「この漢字を書けますか?」などといったような昔ではあり得なかったような簡単な漢字のクイズすら出されるようになってしまった。時代が便利になってきたからこそ、こういった活字離れが深刻化してきたのであろう。日頃からパソコンやワープロを使って漢字を「描く」ことになれてしまっている人々、かく言う私ももちろんこのように雑記を書いているわけなのだから、実際ペンなり鉛筆なりを握る機会というのは確実に減りつつある。留学しているということもそれを助長させて、今ではめっきり漢字に弱い人間になってしまった。
さて、私達が小中学校と一貫して勉強してきた漢字が時にど忘れして書けなくなってしまったり、読めなかったりするのはアメリカ人にとって英語のスペルを書けない、読めないといった事とどうやら同じであるようだ。3種類の文字から作られる日本語と違い、私がまだ日本にいる頃は英語というものは読むのも書くのもシンプルで簡単だ、と思っていた。そのため、もちろん、アメリカ人は読めない英語などというものはない、スペルを間違って書くことなどない、と類推していた。たった、一種類のアルファベットという文字で、しかもたった26種類しかないアルファベットだから、という理由からだ。
しかし、実際アメリカに来てみると、現実は違った。きちんと教育を受けてきた大学生ですら、英単語のスペルを間違う間違う。私達日本人が中学校1年で習う「afraid(恐れる)」といった単語ですら、あるアメリカ人は「affraid」と綴っていた。私がafraidだよ、と指摘すると「いや、俺はaffraidだとおもう」と強く主張したほどだ。つまり、ただ単純に間違って書いてしまったというわけではなく、本心からafraidがaffraidだと思っていたのであろう。あくまでこれは一つの例にしか過ぎず、アメリカ人の書いたエッセイ等を読むとそのスペルの間違いを多々見つけることができるのである。
ある有名な話にかのクリントン大統領が、ある小学校の授業を見に行ったときにある生徒に先生が「ハンバーガーというスペルを黒板に書きなさい」と質問をした。その子供は黒板に「hamburger」と綴った。その時クリントン大統領は「おいおい、ハンバーガーのスペルくらい書けるようにしなくっちゃな。答えはhumburgerだよ。がんばれよ。」といったらしい。もちろんこの雑記を読んでいる人にはわかるとはおもうが、答えは生徒が書いた「hamburger」が正解。クリントン大統領はいろいろな父兄や先生達の前で大恥をかいたという。
そんなアメリカの有名大学を出たクリントン大統領でさえ、間違えるのである。日本の英語教育でアメリカ人の英語は完璧と、教えられている日本人には想像もつかない話なのである。
日本で、近年活字離れが進んできているようにアメリカでも同じように活字離れが深刻化してきている。いまやエッセイだろうが、論文だろうが作るときはマイクロソフト社のワードをしようする。そのワード、とても便利なことに自動スペルチェックがついている。間違ってスペルを打ち込むと赤い下線でスペルミスと表示され、一目で間違ったということがわかるのである。そういった機能のおかげで、アメリカ人にとってスペルは近年、遠い存在になってきているのかもしれない。
世界的に広がるパソコン、そして世界的に見ても若者は読書というものから遠ざかる傾向にあるといえるだろう。この先、この雑記を読む人も減ってきてしまうのかな?とおもうと少々寂しい思いでいっぱいである(笑)。
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